顎関節症について
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顎関節症とは、何らかの原因で「口を大きく開けられない」「開け閉めすると痛む」「カクカクと音が鳴る」などの症状が現れることをいいます。強い歯ぎしりや食いしばり、頬杖などのクセ、ストレスなど多くの原因が積み重なって発症するといわれています。自然に症状が治まることもありますが、悪化すると肩こりや頭痛など、全身にも悪影響を及ぼすことがあります。症状が軽いうちに対処できるよう、お早めにご相談ください。
顎関節症の代表的な症状と原因
あごの痛みは顎関節周囲に炎症がある場合や咀嚼筋の障害などが原因ですが、心理的あるいは社会的なストレスが関係している場合もあります。
(開けづらい)
顎関節内部の関節円板(顎関節の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている組織)がずれて、関節の動きを妨げている場合や、咀嚼筋の痛みであごが動かせない場合があります。
顎関節内部の関節円板(顎関節の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている組織)がずれていると、あごを動かした際に引っかかって音がしたり、顎関節を構成している骨の形が変化して音がすることがあります。
顎関節症の治療法
行動や癖など生活習慣が関係している場合があります。例えば、硬い食べ物を避けたり、姿勢を良くしたり、無意識の噛みしめなどに気をつけることで症状が軽くなる場合があります。また、強い心理的な緊張やストレスを感じる環境があれば、それを改善したり避けたりするようにします。
筋肉や靭帯などの柔軟性や伸張性を改善するストレッチ、顎関節の動きを良くして開口量を増加させる下顎可動化訓練などがあります。これらの運動療法を指導します。
夜間睡眠時に上の歯にスプリントと呼ばれるマウスピースを装着する方法です。上下の歯が直接当たらないようにすることで、顎関節への負担を減らします。
顎関節症の多くはマウスピースで症状が軽減しますが、今までの歯ぎしりで顎関節の骨がすり減り尖っているなど症状が重い場合は、より専門性の高い大学病院へ紹介させていただくこともあります。